本当に力がついているか

 4月になり、桜も満開です。新たな門出を迎えている方も多いでしょうね。当教室も新しい生徒さんが来られたり、ずっと通ってくださっている生徒さんが大きくなって、今より遅い時間帯に変更を希望されたりと4月は色々と変化があり、バタバタとする感じです。(^^)

 

 他のお教室から変わって来られた生徒さんをみさせていただくと、改めて大切なことに気づかされることがあります。使われている教材やその組み合わせなど、なるほど勉強になるなぁと思う時もあり、また楽譜に書き込まれている先生の注意書きなどを拝見するとその先生がどういうことを大切に指導してこられたかが手に取るように分かります。反対に、なぜこの子にこの教本なんだろう?基礎から順を追って丁寧に教えてもらえていたのかな?・・・と思うこともあります。必要な力がついていないのに教材だけが進んでいて、ご本人もお母さまも大変しんどい思いをされている方もおられます。

 

 本来、教材が進んでいくことは生徒さんにとってもお母さまにとってもモチベーションも上がり嬉しいことであるはずです。しかしそれは、様々な要素がしっかり身についていての話です。結局一からやり直さなければならず大変な思いをするのはご本人です。導入や初歩の段階から基礎を積み上げていく大切さを是非お母さま方にもご理解いただけたらと思います。もちろん講師の側が心して指導にあたらなければならないのは言うまでもありません。日々、試行錯誤、工夫し考え、生徒さんの様子を見極めながらレッスンに向かっていきたいと思います。