ゆっくりでいいよ

 レッスンの始まりは、1週間の練習の成果を聴かせてもらうという気持ちで楽しみに生徒さんの演奏を待っています。

そして、演奏が終わるまでなるべく口を挟まないよう最後まで通して聴いています。

 

 「自分の演奏どうだった?」と聞くと、結構冷静に自分の演奏を振り返ってくれる生徒さんがほとんどです。

間違って弾いてしまった箇所を正確に把握しているお子さんも多く、本当に耳がいいんだなと思いますね。

自分で間違いに気付けるかどうかはとても大切なことだと感じています。

自分で気づいているお子さんは直すことも早いですし、何よりレッスンで指摘される前に直せることもありますから。

 

 そして、いつも思っているのですが、、、

もちろん間違えないで弾くことは大切です。でも、間違えないで弾ければok!ってわけではありません。

"とにかく間違えずに、速いテンポで止まらないで弾ければ上手でしょ"みたいな演奏になっている生徒さんも時々います。

 

 そういう時は「ゆっくりでいいよ。速く弾こうと思わなくていいよ。」と言うとハッとする顔の子がいます。

一方で、"なんでこの先生はそんなこというのー"・・・みたいな顔する子もいます(笑)

 

 本当の音楽の素晴らしさはそっからなんだよ、、、って話は何回もしていきます。