だいぶ暖かくなってきました。今日は雨です。桜の花もあと2、3週間で咲き始めるころでしょうか。
今日はピアノの教材について少し。
実は、もうずいぶん長くレッスンで小さなお子さんの教本としてバイエルは使っていませんでした。
私が幼かったころは本当にどの子もバイエルをしていたものですが、今は初級の教材がたくさん増えて選択肢が豊富になりました。
特に上巻については小さなお子さんの教本として問題点が多いこともありますし、
正直、曲としての魅力を私自身があまり感じられなかったという気持ちも強く、
あえてバイエルを使わなくてもしっかりとしたテクニックを身に着けることができたという事例もあり、
10年以上バイエルから遠ざかっていたのですが・・・。
最近、小学生でバイエルを使ってレッスンをしている生徒さんが一人います。
もちろん、最初からバイエルを使っていたわけではありません。70番台後半から。
もう本当にいろいろ考えて、ご本人にもお母さまにもご説明した上で使ってみました。
これが見事にハマりました!
この生徒さんにはとても合っていたようで、スムーズに弾けるようになってきたのです。
ご本人もバイエルを嫌がる様子もなく、「弾きやすくなってきた」と前向きに取り組んでいます。
改めてお一人お一人の個性や状況を見極めて教材を選ぶ大切さを思い知らされました。
教える側の気持ちで決めるのではなく、その生徒さんにとって必要かどうかという視点を忘れずに。
バイエルさんをあなどってはいけませんね(^^)