最初が肝心 part2

 今日は暖かいですが、11月になっていっきに寒い日が多くなってきました。

そうこうしているうちに12月になってしまいますね。本当に早いです、1年が。

 

来年1月の発表会に向けて生徒さんたちはそれぞれ頑張ってくれています。

前回とは違うタイプの曲に全員、挑戦!もちろん難易度も上がっています。

今回は年末年始をはさんだ準備期間になるので、その点が少し心配でもありますが、

今の調子ならきっとしっかり仕上げてきてくれることと思います。

 

以前、ピアノの練習の習慣をつけるには、最初が肝心というお話を書いたのですが、

習慣付けだけでなくピアノの弾き癖も最初が大切ということをご紹介したいと思います。

 

私自身、小さい頃は肩に力が入り上がってしまったり、

小指が丸くならずピンと伸びた状態で弾いてしまったりという癖があり、

最初に習っていたピアノの先生に根気強くご指導していただいたお陰で

正しい手の形になっていったという認識があります。

その後、いろいろな先生にみていただいてきましたが、

「手の形が悪い」と言われたことはなかったように思います。

もちろん、その他のご注意はたくさん受けましたけど・・・(苦笑)。

 

小さいお子さんはまだ非力ですが、

手が柔らかいため少々おかしな形でも器用に鍵盤を押さえることができたりします。

間違えずに楽譜通り弾けているからいい、教本を進めることの方が大事だからと

そのままにしていくと結局後々いろいろなことが表面化してきます。

 

音が汚い、音が鳴っていない、音の粒が揃わない、音が転ぶ、速く弾けない。

そして、間違えずに一生懸命弾いているのに・・・なんだか冴えない。

 

学年を重ね高学年になってくるともう小さな頃ほどは手も柔らかくはありません。

何年もそのままにしてきた悪い癖が固定化されてしまい、直すのには大変な苦労をすることもあります。

 

小さな頃から注意深くレッスンを進めていくことが大切だと思っています。