守破離の守

先日は、ずいぶんと強い風でした。寒くなってきましたね。

今回は、少し違った視点でレッスンを語ってみたいと思います。

 

「守破離」という言葉をご存じでしょうか。

茶道や武道など伝統的な芸事などを身に付けていく過程の極意です。

 

ピアノが伝統的な芸事かどうかは別として、

ピアノを習っていく過程での心構えとしては共通するものがあるように思います。

 

初心者、まだ習い始めてしっかり身についていない時はしっかりと師匠の教えを守ることが大切。

随分と身についてきてかなりの腕前になれば、自分で試行錯誤し型を破ることもある。

そして、本当に一人前となれば自分なりのものをみつけ離れていく。

もっともっと深い意味があるのでしょうが、簡単にいえばこのようなことでしょうか。

 

ピアノの場合、かなりの腕前になれるのは一般的な方で最低10年程かかります。

まだしっかり「型」「基本」が身についていないうちから、

教えを破ってばかりだったり、自分の考えに固執し教えから離れてばかりいたら、

何も身についていない、スタートできていないということにもなりかねません。

 

どんなことでもしっかりとした基礎ができていないと結局崩れてしまいます。

 

もちろん、一方的に先生の教えを何も言わず守れということではありませんよ(笑)

しっかりコミュニケーションを取って、疑問があったらお話してくださいね。

そのような生徒さん、保護者の方はしっかり上達していかれるように思います。