春の日差しを感じるようになってきました。春は別れと出会いの季節ですね。
さて、今回はピアノの習得にとても大切な「耳がよいこと」について少し書いてみたいと思います。
ピアノを習うにあたって読譜力というのは欠かせないものなのですが、
それと同等に、ある時はそれ以上に大切なのは「音を聴き分けられる」ことです。
「音を聴き分けられる」というと絶対音感の話がよくでてきます。
絶対音感というのはピアノでポーンと音を弾いた瞬間に「ド」とか「レ」などが分かるということです。
すごい方は日常生活の中の、例えばサイレンの音だったりコップを叩いて鳴った音も高さが取れるんですね。
この感覚が身につくのは5~6歳、遅くても7歳頃までにピアノを始めた方と言われています。
絶対音感がないとピアノが弾けないということではありません。
ただ、あればとても便利であることは間違いないと思います。
ピアノ演奏は音を聴きながら修正していくものだからです。
初心者の方であればあるほど演奏の時に指の動きに気を取られ音を聴いていません。
間違いや音ミスを指摘される前に自分で気づくことができるかどうか。
これはのちのち大きなアドバンテージになっていきます。
楽譜と鳴らしている音のズレに瞬間的に気づくことができれば、
レッスンの前に自分で音を直すことができるので余裕が生まれ、
音楽の表現のほうにもっと時間をさくことがことができます。
つまり「良い耳」というのは音感が身についているかどうかだけでなく、
最終的には「良い音楽」を聴き分けられるかどうかにもつながっていくと感じています。
かなり弾けるようになってきた生徒さんは、音ミスをすると私が指摘する前にニヤリとしていますよ(^^)
でも演奏が止まることはなく、上手くごまかしつつ最後まで弾いてしまいます。
ちゃんと間違いは指摘して直してもらいますが、
それくらい弾けるようになると本当に楽しくなってくると思います。
幼児の頃からピアノを習ってきてある程度の曲が弾けるようになった方は、
ピアノの音を聴き分けることができている方がほとんどです。
小さなお子さんだからこそ身につくことは確実にあります。
大切な時期を逃さずぜひピアノを始めてみてくださいね。
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