結局実力がつかないとどうなるか?

昼間は暑くなってきましたね。爽やかな5月がいいのですが。

今日は、「実力以上の曲を弾くこと」について少し。

 

もうね~、これは本当に言いたいことがあります。

 

普段の教本について実際の実力とかけ離れた難易度の場合、

生徒さんにとって良いことはほとんどありません。

 

特に初心者や初級レベルの子どもの生徒さんにとっては、

「ピアノを習得できないまま終わる」ということにもなりかねません。

 

例えれば簡単な足し算や引き算が理解でき始めた段階でいきなり高度な数学を解こうとする感じでしょう。

どう考えても無理がありますよね。

 

 

物事には段階があり一足飛びに進むことは残念ながらできません。

できることは一つ一つの段階をなるべく効率よく無駄なく進め習得していくことのみです。

(そのためのアドバイスはしっかりします!)

 

ところが、ピアノでは「実力以上の曲」をやっていることが本当に多いです。

 

その結果、何が起こるかと言えば、

音が読めていない、音楽記号の意味が分かっていない、音の長さがあやふや、

全くわからない状態で耳に頼ったり教えてもらったことをまねて動きを覚え鍵盤を押している状態・・・。

なんとか1曲できたとしても、力がついていないので次の曲でまた同じことが延々と繰り返されます。

 

当たり前ですが、本人は理解できていない状態で弾かされるのでつらくて面白くもないし、

その先は何が待っているかといえば「ピアノ辞めたい」しかないわけです。

 

これは生徒さんだけの責任ではありません。

指導者がしっかりとその生徒さんにあった教材、難易度の曲を選択すべきです。

 

もし、生徒さんが実力以上の曲を望まれる場合ははっきりとお伝えすることが必要だと思っています。

発表会などの特別な場合は実力以上の背伸びした曲にあえて挑戦するのは大いにありですが、

普段の教本については、ちょっと頑張れば弾けるという難易度を指導者が適格に見極めることが大切です。

 

ピアノを習って世界が広がった、

自分の力でどんどん弾けるようになってきた、楽しい!と感じてもらえるように。

本当にそうなれますよ。

 

しっかり実力がつく指導をしています。