ピアノを習う本当の楽しさとは?ということについて。
例えばスポーツでも、その他活動でも、
習い始めはごく初歩的なことが分かりできるようになるとそれだけで嬉しいですね。
そして、その初歩的な段階はある程度やっていればほとんどの方ができるものです。
何が楽しいかは人それぞれなので、ここまでの段階の「楽しさ」だけ味わいたいというのも、
もちろんありだと思います。
が、実はそこから先の「より深い楽しさ」が本当はあるわけですね。
初心者を抜け出し初級レベル終盤になると「本当の楽しさ」が待っています。
しかしそれは、なかなか難関なのです。
初心者の頃と同じ考え方、同じ練習量、同じ練習の仕方、同じ感覚、では行きつかない。
そういうことが起こってくるわけです。
いろいろ試行錯誤して努力して頑張ってもすぐに結果として目に見えないことも多くなり、
なんか上手くいかないなぁ、しんどいなぁ、とさえ思う日もあります。
ピアノもそのような時期がほとんどの方に訪れます。
でも、本当はそこから、なんですけどね。
そこからが「本当の楽しさ」です。
簡単ではないから凄いわけです。
誰でもちょっとやればできるのなら、世の中全員ピアノが弾けるはずですよね。
踏ん張ったり、堪えたり、苦労したり。
嫌になったり、泣きたくなったり。
でも、それを乗り越えたときの達成感、弾けたー、凄い!という喜び。
プロセス全部含めての「本当の楽しさ」を味わって欲しいなと思っています。
ピアノを習う生徒さんでこの「本当の楽しさ」の段階に入っていける方はごくわずかです。
初心者、初級の段階で辞めてしまう方が本当に多い。
趣味や教養としてのピアノ演奏ですから深刻になる必要はありませんが、
それでもやはり真剣な気持ちがあってこそ次の段階に行けることを知って頂きたいと思っています。
「本当の楽しさ」をレッスンではお伝えしています。
深刻にならずに、生徒さんと一緒に楽しみながら。